講演:「EU統合とユーロの行方―英国のEU離脱国民投票を踏まえて」

EU統合とユーロの行方―英国のEU離脱国民投票を踏まえて

2016年7月20日(水) 開催
日本経済研究センター
http://www.jcer.or.jp/seminar/sokuho/index.html

■講師
田中素香・中央大学経済研究所客員研究員

■要旨

離脱決定の「逆転」も視野に―交渉は複雑かつ長期化へ

①エリート間の政治闘争によって、英国国民の感情がEU離脱(ブレグジット)へ先導され、現実のものとなった。離脱派と残留派の総票数は拮抗していたが、地域間および世代間で支持層が分かれており、国内の対立構造を浮き彫りにした。

②EU法によって、英国とEU加盟国の相互依存関係が成り立っており、離脱交渉は複雑で長期化が予想される。英国国内においても、複数の対立が混在し、離脱プラン作成は困難だ。メイ新政権が離脱決定を「逆転」させる可能性も視野に入れておくべきである。

③EUの「20世紀型統合モデル」は「21世紀の現実」に適合しなくなり、危機が多発。英国のEU離脱問題が他国に波及するかどうかが最大の問題で、特にフランスの動向に要注意だ。

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(JCER NET メンバー限定)